物件探し
こんにちは。ヒトツボ社長のえいちゃんです。来週生きてたら46歳になる予定です。
毎年毎年、猛暑だ~酷暑だ~例年と比べてぇ~トカナントカ言われておりますが、地球規模で見ますと現在は4000万年前から続く氷河期の真っ最中とも言われてます。
46億年という途方もない年数を『生きて』きた地球からすると、気温が数度上下するなんて文字通り取るに足らないこと。
何が言いたいかと言いますと、見方や立ち位置を固定せず、多角的に観察・思考することで新しい気付きや発見がありますよねというお話しです。ハイ
私は不動産屋なのでお客さんの不動産契約のお手伝いが仕事ですが、ある時期から物件を「おすすめする」ことを辞めました。もちろん物件の解説はしますし、お客さんの背景や希望を踏まえてご提案・ご案内はいたします。
でも「ここは素敵ですよ!」「ここが良いと思いますよ!」といったシンプルで素敵な言葉は、よっぽど本気で思わない限り口にしません。
そして、そう思うことは年に数回程度です。
たとえばこちらの物件は、大阪市城東区でこの広さ。賃料は驚愕の58,000円。
ワンルームマンションとしても安いくらいの賃料設定です。
でも当然、安いのにはそれなりの「理由」が有ります。
(本ブログ投稿時の空室物件です)
この際「古い」という事実はおすすめしない理由としては除外します。
全てはそこに繋がりますが、「古いがゆえにどうなの?」という部分を深掘りして行きましょう。
【その1】エアコン効きません
古い木造住宅に保温性能を求めるのは、それこそ酷というものです。建材自体の性能も低いですし経年劣化をしています。また木材は長い年月の間に水分の影響で膨らんだり萎んだりを繰り返します。
それにより躯体・建具にゆがみ・隙間ができるため気密性も低くなっています。
【その2】音・振動
いわゆる「古民家」と言われる住宅は、そのほとんどが木造建築です。室内への音・振動の影響は建築物の重量が影響しますが、よく言われる㎡あたりの重さは建物構造によって大きく異なります。
○木造建築 ・・・ 300kg/㎡
○鉄骨造 ・・・ 750kg/㎡
○鉄筋コンクリート造 ・・・ 1000kg/㎡
鉄骨造と鉄筋コンクリート造は意外と近しいですが、木造はもはや別物です。100kgのおじさんと小学4年生くらい違います。
【その3】設備の老朽化
設備一式を全て入れ替え済みのリノベーション物件の場合、基本的に心配不要です。でも入れ替えから5~10年くらい経ちますとそれなりに壊れ始めます。
これらを修理メンテナンスしたり、交換したりしながら住宅機能は維持されますが、古民家の場合はぶっちゃけ「いつ・どこが壊れるか誰も分からない状態」で物件として流通していることを認識して下さい。
住宅の機能性を重視されるなら絶対にマンションにするべきです。形あるものは壊れるのです。
。。。と、まあ夢を壊すような事ばかり書いて来ましたが、お読み頂いた方に『新しい目線』を持って頂くのが目的ですので、ご容赦下さい。
それでも「ここにしたい」と思える理由が有れば決めたらいいと思います。お家と上手に付き合いながら、むしろ古さを愉しみながら住んでもらえたらなと思い、私たちもご紹介してます。
不動産を検討する際に、立地・広さ・価格の3点は多くの場合優先順位が高いでしょう。この条件に合うのが築古戸建だったら。。。もう一度この投稿を読んで頂けたら幸いです。