物件探し
東京本社のITベンチャー。
大阪支社は梅田にあり、支社開設から3年間の努力が報われついに一部上場企業との大口契約にこぎつけた。
その立役者こそ担当営業として活躍してきた主任(30歳独身)なのである。
ちなみに僕の妄想では主任は男性でも女性でもアリだなと設定されている。
NEXT STAGE 都島
それがこのマンションの名前。主任は「建物名が気に入って」ここに決めたそうだ。
そう、デキる人は直感を大切にする。
忙しい主任は何より時間を大切にする。
ゆえに主任の通勤手段はロードバイクだ。朝のラッシュの時間帯、会社まで一番早く・ストレスなく通勤するにはロードバイクが一番だという。そんな主任の愛車は個別ラックの屋根付き駐輪場へ。(月額300円)
そして独身をおう歌する主任に宅配ボックスは必須。
「なによりドライバーの人が助かるよね」
さらっと語る主任の横顔がまぶしい。
主任の部屋。
「学ランのボタンみたい」
このお洒落な照明を見て主任はそう感じたらしい。
分からなくもない。さすがの感性だ。
最近の主任のマイブームはNET FLIXだそうだ。休日は意外とインドア派というギャップがまた「可愛いらしい」と言われている。
確かにこの安心する雰囲気。「今日は部屋から出ないゾ」と思うのも無理はない。
主任は実は、そこまで目茶目茶お洒落にこだわる人ではない。
何ごとも「ほどよく」が信条らしい。
そして浴室の窓が「ほどよかった」そうだ。
水回りの配置や脱衣所の気が利いた棚も「ほどよいねん」と言っていた。
そう、支社立ち上げから3年間の大阪暮らしで、主任は若干微妙な関西弁を話せるようになったのだ。
主任が料理上手なのは言うまでもないが、キッチン上部の空間を利用した棚に気づいた時は「めっちゃほどよいじゃん」と興奮気味に話していたそうだ。
取引先や社内チームとの外食が多い主任はキッチンにそこまでこだわらない。だが掃除が容易なIHヒーターは地味に気に入っているらしい。
インドア派の主任にとってバルコニーからの眺望は大切だ。
主任は「大阪を感じる」と言っていた。
2019年4月完成の、まだ誰も住んでいないマンション。
立地もスペックも良い物件なので家賃はそこそこするが、ぜひ主任のようなビジネスマン・ビジネスウーマンに住んでいただきたい。
できる人は住環境も大切にするのは言うまでもないことである。