物件探し
おはようございます。冬が大の苦手なヒトツボ社長のえいちゃん(46)です。
今年は一応暖冬ということらしいけど、そもそも「冬」なんて無くて良いくらいに思ってます。
寒いのキライ。
さて、今日は建物の「寿命」について考察して行きたいと思います。
私たち不動産仲介業の日々の業務の中では
「築何年の物件ですか?」
「そんなに古い建物で問題はありませんか?」という質問をよく受けます。
以前、 人と不動産は似ておるのです。 という記事を投稿しましたが、
この論法で行きますと相手(人間)に対して「あなたは何歳ですか」と質問する事は有っても
「そんなに高齢で大丈夫ですか?」とさらに確認するケースは限られるのではないでしょうか。
詭弁ではありませんよ。
「建物 寿命」でGoogle検索しますと、広告を除いて私の個人アカウントでは以下の記事がトップに表示されました。
日本の建物寿命はなぜ短いのか|ビルの耐用年数と長寿命化の条件について
↑この記事、とても分かりやすく要点がまとまっていて、尚且つ文字数も多くないのでぜひお読みになって下さい。
僭越ながら、私なりの解釈でまとめますとこんな感じです。
①税法上の耐用年数と実際の使用上の寿命は別である
②日本は新築志向が強く、欧米では古いからと言って価値は下がらない(むしろ上がる)
③その理由は自然環境や地理的環境、歴史的背景等が影響していると考えられる
④スクラップアンドビルドの考えが根底にある日本では、既存建物の修繕メンテナンスが疎かになるケースが多い
建物の寿命は人間の寿命より長いです。
欧米と比べて自然災害が多い日本ですが、国内最古の建築物である奈良県の法隆寺は築後1400年を越えています。
つまり技術的には、半永久的に一つの建物を維持し使用し続ける事は可能であるという事。
ようは「取り壊さない理由があるか・無いか」とも理解できます。
歴史的建造物と一般住宅を比較しても意味は有りませんが、日々現場で古い建物を見る私の感想として・・・
■築後30~40年で良い建築とそうでない建築の明暗が分かれる
■建築した当人はそんな先の事を考えて建てていない
新築時はどんな建物も美しいし、建築主の達成感たるや並々ならぬものがあるでしょう。
日本において新設住宅の着工数ピークは1973年の190万5000戸。(ちなみに2022年は82万戸)
つまり現存する住宅では、築後50年の物件が最も多いという事です。
そして物件を選ぶ際に重要なポイントは「築年数」だけではないはずです。
価格・広さ・設備・地域・環境などなど。
数の多い50年物レトロから選んで改修・リフォームするか、
選択肢は限られますが手間要らずで快適な築浅・新築物件を選ぶか、
いっそ築年数は気にせず他のポイントで選ぶか。
人の寿命を延ばすのは賛否両論ありますが、建物の寿命は延ばそうが終わらそうが非難される事はありません。
でも、いずれにしましても未来に対する責任は発生します。