あなたの親は大丈夫?知っておきたい原野商法と二次被害
社長~。この前、50年以上放置されていた土地を見に行きましたよね?
たしか、『原野商法』の被害に遭っているかもって話でしたけど……私、原野商法のこと、あのとき初めて知ったんですよね。
1970~80年代に被害が広がった商法だからね。50年近く前の話だし、僕くらいの世代でも知らない人は多いと思うよ。
社長の親御さん世代やその少し上の世代なら、知っている人も多いのかなあ。
実際に被害に遭った人もいるだろうね。『昔買った土地をずっと持っているけど、どうにもできない』って相談は多いし……相続の段階で初めて親が土地を持っていることを知った同世代の方からの相談もあるよ。
そうなんだ……大変だった分、子どもには遺したくないって思ってる人も多そうですね。
うん。そして、その心理につけこむ『原野商法の二次被害』も起こっているんだ。
え?もう50年も前の話なのに!?
そう。だからこそ広い世代に知っておいてほしいんだ。自分達の親を守るためにもね。
たしかに、親が知らないうちに被害に遭っていたらと思うと、かなり心配かも……知っておくべきこと、教えて!社長!
というわけで、みなさんこんにちは!
ヒトツボライター、不動産界隈初心者のひとみです!
維持費や固定資産税ばかりがかかってしまう、
寂れた住宅街の空き地、手付かずの山林……。
そんな土地を、あなたの親御さんもお持ちかもしれません。
今回は、
「そもそも原野商法って何?」
「二次被害ってどんなことが起きてるの?」
「親が被害に遭わないために、子どもができることって?」
などなど、親世代だけでなく、子世代にも知っておいてほしい内容をまとめました!
最後までぜひご覧くださいね!
そもそも「原野商法」って何?
改めて、原野商法について教えてほしいんですけど……。
簡単にいうと、値上がりの見込みがほとんどない原野や山林などを、将来価値が上がるから、と誤認させて購入させる商法だね。当時は『高速道路が通る予定』とか『リゾート開発が進んでいる』なんて謳い文句が多かったようだよ。
でも実際はそうならず、ただ持ち続けることになって……。
固定資産税や維持費で毎年お金がかかったり、売りたいけどどうすればいいのかわからない状態になってしまう。
それだけでも大変なのに、そこにつけこもうとする人までいるなんて……最悪!
負の連鎖を止めるためにも、現在の二次被害についても知っておこうか。
二次被害のパターンについて
国民生活センターや政府広報オンラインの注意喚起では、こんな手口があるみたいですね。
「土地を買い取ります!他にも相談を受けますよ!」
→あれよという間に原野の売却と新しい原野の購入をセットで契約させられた……。
「管理業者です!管理費が支払われていません!今すぐ支払って!」
→実際は管理業者を騙る詐欺師だった……。
最初に一応伝えておきたいんだけど、一つ目の土地の買い取りのお声がけについては、すべてが詐欺というわけでもないんだ。実際に僕も、買い取ったり仲介したことはあるしね。
たしかに……でも、詐欺か、正当な声掛けかを見極めるのは、一般人には難しそうですよね。
そうだね。それに、仮に『少し怪しい気がする……』と気付けても、最後まで話を聞こうとする人もいるんじゃないかな。
どうしてですか?
そもそも、最初に原野商法に騙されてしまった人も、土地の購入にあたってさまざまな想いを持っていたはずなんだ。
『この土地を買っておけば、将来子どものためになるかもしれない』
『妻との将来の蓄えのために、多少無理してでも買っておこう』
……とかね。
たしかに、そういう人もたくさんいたんだろうなあ。家族のため、未来のため……。
なのに、何十年経っても価値は一向に上がらないどころか、手間やお金がかかるばかり……そうして悩んでいるところに突然、『あなたの土地を買いたい人がいます』『今なら売れます』なんて連絡が来たら?
正直ほっとしちゃうし、話だけでも聞いておこうって思うかも……。
『子どもに迷惑をかけたくない』『自分が元気なうちに何とかしたい』……そんな強い気持ちがあるからこそ、焦って契約してしまうケースもある。だからこそ『うちの親は大丈夫』と思わず、まずはこういう被害が起こっている事実を知ることが大切なんだ。
親を守るために、子どもができること
じゃあ、子ども側には何ができるんでしょう?
まずは親がどんな不動産を持っているのかを知っておくことだね。
なるほど……でも、なかなか聞きにくい話題なのでは?
そうなんだよね。僕は実家が高知なんだけど、お盆や正月以外でも頻繁に帰ってるし、連絡もとるようにしてる。でも、それでも『エンディングノートとか遺言状ってもう用意してる?』とか『財産ってどれくらいある?』なんて、なかなか言い出せないしね。
社長の親御さんはまだお若いから、特にですよね。ご高齢の方の中でも『まだまだ現役じゃい!』って怒る人もいそうだし……(笑)
そうそう(笑)。僕でさえそうなんだから、普段親と連絡をとったり、実家に帰ったりしない人ならなおさら話しづらいんじゃないかな。
年に1~2回の帰省だけだと、そんな話をする前に近況報告で終わっちゃいそうですもんね。
だからこそ、普段から親と頻繁に連絡を取り合うこと。これが大事だと思うんだ。
普段からですか?
たとえば仕事終わりや休日の朝に、5分くらい電話してみるとかね。そうすれば些細な話もしやすくなるし、親も寂しい思いをせずにすむしね。
たしかに。それに『子どもは忙しいだろうし……』って遠慮して、自分から連絡を取らない親も多いですもんね。
そうなんだよ。だからこそ、子どもから連絡することが大切なんだ。
そうすれば『テレビで不動産のニュースを見たけど、うちって土地持ってたりするの?』って聞ける機会もできそうだし……親の方からも、『そういえばこんなことがあって……』って話してくれるかもしれないですね。
うん。大切なのは、親が困ったときに『子どもに相談しよう』って気軽に思える関係を作っておくことだと思うよ。
その通りですね……よーし、私もさっそくLINEしました!
なんて送ったの?
『おかん、うちって財産どれくらいあるの?土地とかある?』って。
ド直球!
「土地もなければ貯金もない。うちに財産と呼べるものはおかんの存在だけやで。」とのことです(笑)
(笑)……まあ、そういうことを気軽に言い合える家族仲こそ財産かもね。
お金はないけど愛はある家庭なもんで!(笑)それでは、ちょっと電話してきまーす!
まとめ
今回は、半世紀も前に広がった原野商法と、その二次被害についてご紹介しました。
「その土地、買い取ります!」
そんな連絡が親のもとに突然やってくることもあるかもしれません。
だからこそ、まずはそんな被害が今もあることを、子ども世代も知っておくこと。
そして、いざというときに親が気軽に相談できるよう、
普段から親子でコミュニケーションをとっておくこと。
相談しやすい関係を作っておくことが、結果的に親を守ることにもつながります。
また、もしも親御さんとの会話の中で、
どうしていいかわからない不動産が見つかった際は、
まずは信頼できる不動産会社に相談することをおすすめします。
民間での売却や買取だけでなく、
最近では「相続土地国庫帰属制度」といった国の制度も生まれました。
専門家に相談し、そうしたさまざまな選択肢があると知れたなら、
どうすればいいかわからない不安から、契約を急ぐ事態も防げるかもしれません。
ヒトツボでも「この土地、どうしたらいい?」というご相談や、
不動産のセカンドオピニオンを随時承っています。
気になることがあれば、LINEの無料相談からお気軽にご連絡くださいね!
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