人生いろいろ、空き家もいろいろ。~管理会社のお仕事レポ~
じゃあ、一日ついてきてみる?
いいんですか!? よろしくお願いします!
そんな会話からはじまった、一日同行取材。
現場へ行くのは二回目ですが、今回もかなりの密度でした。
(一回目の様子は「実際に行ってみた!負動産レポ」をチェック!)
管理会社のリアル、本記事でぜひ体感してみてください!
まずはリフォーム前物件に突撃
最初に訪れたのはリフォーム予定の空き家。
昭和30年代に建てられた、敷地10坪にも満たない小ぢんまりした一軒家でした。
高齢女性が長年一人暮らしをしていたお家で、所有者はそのお姉さん。
去年に妹さんが亡くなられたあと、「持っていても仕方ないから」と売却を決意されたそうです。
実はこの物件、妹さんのために、お姉さん自らが購入されたんだよ。
妹想いのお姉さんだなあ……。私にも可愛い下の子がいますけど、流石に家は買えないや(笑)
胆力のあるすごいお姉さんだよね。こんなふうに、どんな物件にもいろんなストーリーがある。それを知ると、どんなに難しい物件だったとしても、所有者さんの希望に寄り添えるようサポートしたいって気持ちも強くなるんだよね。
かなり老朽化が進んでいる上に面積も少ないため、最初は大変だったようですが……社長の思いによる尽力もあり、本物件は無事に買い手がついたようです。
どうやら、大がかりなリフォーム後に、賃貸に出される予定だそう。
完成は秋頃とのことなので、劇的なビフォーアフターの記事も掲載予定です!乞うご期待!
次に向かったのは……元火災現場!?
続いて訪れたのは……なんと、火災被害を受けた一軒家!
死傷者はいなかったものの、建物は全焼。唯一無事だったのは1階ガレージ部分のみ。その上の燃えかす等の撤去も完了しており、家は影も形もなくなっていました。
こういうことってよくあるんですか?
あってたまるか!(笑)流石に今回みたいな事故は初めてだよ。けが人がいなかったのは不幸中の幸いかな。
家主さんが遠方にお住まいだったこともあり、火災当日は社長が管理会社として、警察、消防、その他もろもろ……いろんなところへ駆けずり回ったそうです。
火災後も、警察・消防への対応や借主との連絡調整、家主との今後の利活用の相談……と、あらゆる方面をひとりでこなしていたのだとか。
ちなみに、火災保険とかってどうなったんですか?
無事におりたよ。ただ、加入時期や内容によってはスムーズに下りないケースもあって……この物件でもかなり時間がかかったから、その分対応もすごく増えたね。はじめてのことでわからないことも当時は多かったけど、無事に解決できてよかったよ。
じゃあ、今後同じことが起きても、前回以上にスムーズに対応できちゃいますね!
だから何回もあってたまるか!(笑)……ただ、ないにこしたことはないけど、事故はいつ起こるかわからないしね。だからこそ、住居という暮らしの要に携わる立場として、こういった事故に対処・解決できたことは、一つの大きな経験だったと思ってるよ。本当に大変だったけどね……(笑)
お疲れさまでした……!
ちなみに現在は、利活用の相談段階とのこと。
建物自体が焼失してしまったのだし、「活用といっても、更地にして売るか、新しくおうちを建てるかくらいしかないのでは……」と、私は思っていたんですが……。
社長はこの現場を見て、「ガレージは無事だから、取り急ぎ倉庫として活用するのはどうか」と、すでに再活用の道を提案しているそうです。
素人では思いつかない方法も、すぐに思いつける対応力。やはりいろんな現場を経験しているからこそなんだろうなあ、と改めて感嘆しました。やっぱりプロってすごいや……。
入居者募集中!な物件の見回り
最後に、現在入居者募集中の物件の確認へ。
・水道のトラップの水が蒸発してないか
・電気はちゃんと消えているか
・水漏れなどはないか
・そのほか、部屋の状態確認
などなど……先程に比べると地味ではありますが、超大事な確認です。
仲介を任されている身として、この辺りもしっかりと管理しないとね。
強い日差しの下、長時間運転の疲れも見せずに細部までチェックする社長。
一方で、リフォームしたてのおしゃれ物件にテンションが上がる私……(笑)
こんな気分で内覧できるのも、社長や、管理会社の方々がしっかり物件を管理してくれているからなんだなあと思うと、ありがたい気分になりました。
他にもこんなお仕事が!
・入居者募集業務
・売買やリフォームの立ち会い
・契約業務
・賃貸中のトラブル対応(屋根瓦の確認など)
・物件近くの自販機設置の段取りまで!
この日は土日だったので、いつもよりは少なかったようですが……同行中も何度か、お客様や不動産会社からの問い合わせ等のお電話がありました。
いろんな仕事が同時進行。しかも全部、人とのやりとりがベースになってる。
思った以上に体力も気力も使う世界だなあ……と、隣でしみじみ感じる私。
こうして同行して改めて思いますけど……本当に大変なお仕事ですよね。なのになんで社長は続けてるんですか?
うーん……。やっぱり、やりがいがあって面白いからかな。
やりがいですか?
そう。最初の物件もそうだけど、どんな物件にもそこに至るまでの背景があって、それぞれにストーリーがある。それを聞いたら、できる限り力になりたいって思うし…衣食住のうちの一つを直接的に支えて、未来へ繋げる仕事だからね。人が生きていくうえで必要な部分に携われてる、自負と誇りを持って働けるところが、僕は好きかな。
大変なことも多いけど、それでもやっぱり、この仕事はいつだって“人の暮らし”のそばにある。
人とのつながりを大切にされている社長だからこそ、こうして大変な仕事でも真摯に続けてこられているんだなあと、改めて思いました。
社長、おつかれさまでした。そしてありがとうございました!
私ももっと、不動産にお困りのみなさんに寄り添えるような文章を書きたい……と、やりがいと使命感に胸が満たされた一日でした。
まだまだ不動産は勉強中の身ではありますが……今後もみなさんのお役に立つような記事がかけるよう精進しますので、ぜひ次回の記事もご覧いただけると嬉しいです!
\ご相談があれば気兼ねなくどうぞ!/